今日は59歳 福祉業界 障害者支援施設・支援職員 KAZU さんのご紹介 ポンコツ職場です。
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すでにあった感染のリスク
私は障害者さんの介助や一緒に仕事をすることでの密な状態にいつも不安を抱えていました。 またマスクをつけていることができなかったり、手洗い、うがいなどもできない利用者さんがいたり介助するにあたって手を繋いだりしなければならないことにも不安でした。
年齢的に感染したら、命の危険
私は障害者支援施設の支援職員をしていました。 ここでの仕事は利用者さんとの常に密な状態でした。 食事、食後の歯磨き、トイレの介助などもしなくてはなりません。送迎バスにも乗車していてバスに一人で乗ることができない利用者さんの手を繋いだり、抱えてバスに乗り降りする手助けの仕事もしてました。 食事のときは隣に座って食べさせなくてはならなかったために衝立をすることもできない状態での介助でした。 食事が終わると手を繋いで一階に降り、歯磨きの介助です。 歯磨き中は手袋はしてますが唾が飛んでくることは日常茶飯事です。 その後はトイレの介助になります。 ここでも手袋はしてますが紙パンツやパッドの交換、お尻を拭いての介助になります。 利用者さんの中にはマスクを嫌がりつけることができなかったり、途中で外す利用者さんもいます。 またここでは生活支援なので利用者さんのできる仕事を一緒に手助けしながら作業をします。 作業中も衝立もなく、常に隣にぴったりと寄り添いながらの仕事になります。 ここでもマスクをつけていなかったり、マスクを外してしまう利用者さんが多かったです。 休憩時間になるときは利用者さんの手洗いをしてあげ、手を繋いで休憩所まで誘導します。 休憩中はトイレの介助もあります。 休憩時間では利用者さんの精神を落ち着かせるために隣に座って会話をすることも仕事ですが、このときはほとんどの利用者さんはマスクを外していました。 また外作業が終わったときは更衣室で着替えの介助もしなければなりません。 中で作業ができる利用者さんの仕事では利用者さんがした仕事を職員がチェックしなければならなかったので同じ椅子に座ったり、同じものを触ったりの仕事でした。 仕事中は換気はできても椅子や作業しているテープルを消毒することができませんでした。 そんな不安の状態の中で職員に感染者が出てしまったときに私は退職をする決意をしました。 万が一、私が感染してしまったら家族にも感染してしまう恐れが心配だったからです。
今は休憩中
退職後は仕事を再開してません。それはまた密との状態での仕事にならないかとの不安もあるからです。 今は家での食事がほとんどになったので買い物に行く回数をなるべく減らしてまとめ買いをしたり、食材の宅配サービスを利用しながら買い物する回数を減らしています。 また、家にいることにより買い物もなるべく混雑しない時間帯を選んで買い物することもできるようになりました。 私は病院に通院もしていますがそこでは予約をとっていないため仕事をしているときは土日祝日しか休みではなかったのでどうしても混雑する土曜日にしか行かれませんでしたが、今では平日の混雑しない時間帯を選んで行くことができています。 掃除やこまめな換気、消毒をすることも仕事中には限られていましたが家にいるようになりマメにできています。また、今までなかなか見ることができなかったテレビなども日中に見ることができているので、今どんなコロナ対策をしたらいいのかなどの情報も入ってきてとても参考になります。 それを仕事をしている友人と共有しながらお互いに情報交換もできるようになりました。 コロナ鍋で買い物を減らすためにお取り寄せもしたかったのですが、仕事をしているときはなかなか届けてもらう時間も難しく疲れて早い時間帯に就寝してしまうのでどうしてもそれができませんでした。 今は家にいるのでそれもできるようになり助かっています。 また、介護施設に入所している母に面会に行くのも窓越し面会の予約制で私が仕事のない日には予約をとるのが難しくなかなか会いに行くことができませんでしたが、それも仕事を辞めてからは平日に予約をとることができるようになり母の安否確認を自分の目で確かめることができる回数が増えたことも私にとっても母にとっても良い状態になってきています。 密な状況の中での不安な日々を送っていた私にとってはかなりのストレスもあり精神的に疲れてしまっている時もありましたが今では精神状態も改善して良くなっている状態です。
コロナ禍の介護職の方へ
私のような福祉関係の仕事をされている方にとってはとても不安な日々を送りながらの仕事だと思います。 私はそれが心配で仕事を辞めてしまいましたがこれから同じような仕事をされる方に私から言えることは、不安なことがたくさんあると思いますが常に手洗い、うがい、消毒などコロナに対しての対策をしっかりとしていればと思います。 私のような仕事は他の仕事と違って状況が少し特殊な方ではなかったかと思っています。 福祉の仕事にもいろいろあると思いますが障害者支援福祉施設では利用者さんのこだわりがあり、障害の重さも色々あります。 私のところで身体の障害ではなく精神の障害をもつ利用者さんがほとんどでした。 そのため、利用者さん一人一人はこだわりが強かったので触ってはいけないものを触ったり、消毒を職員が促さないとできない利用者さんが多くいました。 今はコロナだから密にならないというようにするということも理解してもらえず抱きついてきたり、マスクをしていてもマスクがびっしょりと濡れてしまうほど大声で唾を飛ばしながら話をしてくる利用者さんも数多くいました。 また様々な介助をしなければ自立して動けない重い障害を抱えていた利用者さんも何人もしました。 休憩中でもマスクをしていなければならないということも理解できず、どうしてもマスクを外して大声を出したりする利用者さん。 昼食のときは衝立は向かい合わせの衝立しかできませんでした。 利用者さんを常に見ていなければならないため隣同士の衝立はなく、一つずつ席を開けて座る事もできず隣同士で座らなければなりません。 また、食事中はマスクを外しますが、食べ終わってもすぐにマスクをつけるということもできなかったりの状況での仕事でした。 それでも職員に感染者が出てしまっても利用者さんに感染者が出なかったことは利用者さんが嫌がらないように負担をかけずに一緒に手洗いをしたり消毒をしたり、施設内の消毒を徹底してやってたからだと思います。 それは万が一利用者さんに感染者が出てしまったときに療養することの難しさがあったため、職員は常に利用者さんに声がけをしてコロナ対策に気を配っていました。 難しくはないのですが、やることが多くめんどくさい。 ただ、そのめんどくさいことを実施できた数だけ、コロナ感染リスクが減っていきます。 ぜひ、介護されている方だけではなく、あなた自身の身も守ってください。