今日は42歳 介護業界 TA さんのご紹介 解雇が発生した職場です。
目次
1:他業種からフルタイム雇用の方が増えた
2:コロナで雇用に強気になった介護業界
3:預け先のない小学生を持つ私は、退職を決意
4:ただ、やはりキツイ業務。介護業界に人は来なくなった。
5:不信を持った介護業界には行かない。コロナでも一人で稼ぐ決意をした。
目次
Contents
1:他業種からフルタイム雇用の方が増えた
コロナの影響で他の業種で失業した人たちが多く入社し、契約更新時にこれまで週3日、1日5時間程度勤務だった私に対してほぼフルタイムで働かないと契約を更新しないと通告された。 私にはまだ小学生の子どもがおり、放課後の預け先がなかったのでこの条件を受け入れることができなかった。
2:コロナで雇用に強気になった介護業界
私はコロナが流行する2年前からある福祉法人の運営するデイサービスで勤務していました。 当時は事業所はかなりの人員不足であり、小さい子どもがいても働ける環境を用意しているというのを売りにして求人を出していました。 当時子どもはまだ幼稚園であり、家庭の事情もあってフルタイムで長時間勤務するのは難しい状態でした。 しかし法人側は人員が少ないので私のようにほんの少しだけ働けるような人でもぜひ就業してほしいと言われ、就職することになりました。 当時の勤務条件は週に3日から4日程度、勤務時間は1日あたり5時間程度で契約しました。その条件で約1年ほど勤務していたのですが、コロナが流行し始めた頃からデイサービスに就業希望の人が殺到するようになりました。 一時期は月に5人程度新人職員が入ることもあり、人員は充足されるようになりました。 ただ介護という過酷な勤務状況からそのうち半分くらいの人が就業しても短期間で退職していましたが、それでも次々と新人職員が入ってきました。 その頃から経営者が職員の条件に対して欲を出したのか、それまで短時間で勤務していた職員に対して今後は基本フルタイムに近い勤務をしないと継続して雇用しないという通知をしてきました。
3:預け先のない小学生を持つ私は、退職を決意
私の勤務する法人では非常勤職員の場合、毎年4月に契約を更新して働くことになっています。 契約更新時にフルタイムの条件を受け入れないと解雇するということになります。 当初は未だ他の業種は雇用状況が改善されない中、働ける貴重な職場だと思ってフルタイムで働けるよう、来年で小学生になる子どもの放課後の預け先を確保しようと思いました。 しかし地元の学童保育はコロナの影響で定員を減らしており入ることができず、また地元は田舎なので民間の学童保育もなく受け入れ先はありませんでした。 上司にもう少し緩やかな条件で勤務できないかどうかを相談したのですが、上司が法人の経営者に持ち掛けても条件は譲らないと言われたのでそこで退職を決めました。
4:ただ、やはりキツイ業務。介護業界に人は来なくなった。
職場の契約更新の話は年が明けた1月ごろからするのですが、その時までは法人の経営者は退職者が出ても就業希望者が次々に来るので強気になっていたようです。 しかし2月ごろになって、腰痛などの体調不良や私と同じように長時間の勤務条件が折り合わなかった人が複数いて、最終的に3月をもって退職する職員が5人以上になることがわかりました。 一方で世間一般の雇用状況が少しずつ改善してきたのか、新たにデイサービスに就業を希望する人がパタリと来なくなって人員を充足することができなくなってしまったそうです。
5:不信を持った介護業界には行かない。コロナでも一人で稼ぐ決意をした。
前述の状況になると法人の経営者が4月以降の運営に対して危機感をもったのかまだ契約更新を終えていなかった私に対して、勤務日数だけ以前のままで時間は子どもが下校するのに間に合うギリギリの6時間勤務でいいという条件を提示してきました。 しかしながらつい前日まで強気にフルタイムでないと契約更新はしないという条件を出していたのに、手のひらを返したように今度は4月以降も勤務してほしいと言ってくることに対して不信感を持ちました。 またコロナに限らず今後世間一般が不景気になるなどして雇用状況が不安定になった場合にまた人員が充足して契約更新しないとか、途中で解雇になるリスクも高いだろうと思ったのでその話は逆にこちらがお断りして予定通り3月末日をもって退職しました。 4月以降は今も小学生の子どもの預け先は確保できていないのでひとまず専業主婦になりましたが、現在はインターネットのクラウドソーシングで仕事をしている一方で、家族が皆在宅している日曜日などに単発で試験監督の仕事や公的機関の仕事をすることになっています。 私はコロナ流行前から長年介護職として勤務していたものの、今回の契約に関するトラブルを機に、また今後コロナのような感染症が出た場合3密を保てず感染のリスクが高いと思い、今後はもう介護職としては勤務はしないだろうと思っています。
6:コロナ禍で、私のように解雇・退職した方へ
介護職はこれまで常に人員不足だったので、逆に就業中の人はよほどのことがない限り解雇になったり勤務条件がより厳しくなったりすることはないと思いがちです。 しかしながらコロナのような世間一般で雇用状況が不安定になるような事態になれば、逆に就業希望者が殺到して甘い条件で働いている自分が解雇になるリスクが出てきます。 私の場合は子どもをどこにも預けられなかったので厳しい勤務条件を受け入れて働くことはできませんでした。 ただ、就業先からより厳しい勤務条件を提示された場合、それが不服であれば介護職に関しては他に多くの法人や事業所があって未だに人員不足に悩むところも多いことから、新たな職場を探してこれまでと同じ勤務条件で働ける可能性が高いです。 なので在職中であっても別の事業所の求人情報を見て、転職活動をしていくのが望ましいと思っています。 また私の勤務していたデイサービスには派遣会社から来て働いている人が複数いました。 その人たちは、皆派遣会社の担当スタッフを通じて法人の経営者と契約について交渉して実際に勤務していました。 自分の勤務条件を直接法人の経営者に交渉するのはとても難しいことですし、状況によっては話し合いが決裂し、そのまま退職に追い込まれるリスクもあります。 また介護職は何かと勤務中のトラブルが多く、トラブルを解決できずに抱え込んだままにしている人も多くいますが派遣社員であれば派遣会社が仲介してトラブルの相談をすることもできます。 なので介護職で働くのであれば、今度は派遣会社を通じて自分の働ける条件のもとで勤務するのが望ましいのではないかと思っています。 また派遣会社では仮に派遣社員が事業所から契約終了を通告されて退職したとしても、希望すればまた同じような条件で働ける新たな事業所を探してくれます。 コロナに関連して起きるような雇用トラブルや在職中のトラブルも派遣会社を通じて解決してくれることが多いので、私ももし今後介護職として仕事復帰するのであれば派遣会社を通じて自分に合った勤務条件の事業所を探したいと思いました。