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30代 女性 食品工場 製造業務 の現実:ブラック職場編(退職済み)

今日は30代 女性 食品工場 製造業務 にこさんの ブラック職場です。

年齢:30代
性別:女性
現場:食品工場 製造業務
現在:ブラックすぎる職場のため退職 

目次

1:出社必須の社員が可哀想だから、部署全員出社
2:実は役員は既にリモートワークしている
3:部長が独り出社を避けるため、部署全員が命懸けで来ないといけない
4:リモートワークが当然な友人の状況・家族の看病を考えて退職へ
5:リモートワークが推進されている同業他社へ転職決行

目次

Contents

1:ブラック主犯は、工場長。残業代はお弁当。

・主犯:工場長

・制度:決まった休みはない、そのため、仕事があるうちは、ずっと働くのが当たり前になっており、残業代は限度があり、それ以上は付かない。お金の代わりに工場で余った弁当などが支給されるが、何個も食えない。

・暴言:働きたくない奴は国へ帰れ!雇いたくて雇っているのではない、人手が足りないから仕方がなく雇っているんだ! 

2: 被害者は、私を含めて30人以上。

日本人と外国人スタッフさんの混在した職場でした。

暴力を振るわれた人:12名 ( いずれも現場を任されている日本人スタッフ)
私が退職した時点で退職していた人:12名中 4名 。他の8名はいずれも精神系の疾患を発症し退社。

直接暴言を吐かれた人数:約30名 (間接的な暴言を含めたら切りが無い、暴言は日常茶飯事。)
直接暴言を吐かれるのは、現場を任されている日本人スタッフと日本語が通じない外国人スタッフさん。

最も激しい暴言を吐かれた外国人スタッフ Aさん(50代前半:男性)の場合、
吐き気などを繰り返し休業、後に退社。
Aさんは、奥さんとお子さんも一緒に働いてくれていたのだが、妻子も吐き気など精神系の症状が現れ休業、旦那さんの退社に伴い退社。

Aさんと同じ言葉を話す外国人のBさん(40代後半:男性)
Aさん家族をかばったことで主犯の工場長に睨まれ、Aさん退社の翌月、無断欠勤。
同僚が精神系の疾患を患うのを間近で見ていた外国人スタッフさんは、突然来なくなる。

3:食品工場の過酷な現実に慣れていく自分

私が働いた食品工場はスーパー等に卸す弁当や惣菜を作っており、365日24時間稼働している。

常時稼働するとなると人員が必要なのだが慢性的な人手不足、なぜなら、食品工場は過酷な労働環境にあるから。
人手不足ではあっても集荷する時間は決まっており、それに間に合わせるのが現場スタッフの役目。

365日24時間稼働している食品工場だと、1日に何度も集荷があり、その度に胃はキリキリ。
集荷に間に合わせる現場責任者で最も上なのが工場長、工場長が指示を出すのが各セクションを任されているグループ長。

当時の私は容器に入れるグループを任されており、調理が済んでも容器に入れてないと出荷出来ない。
容器に入れるだけだから誰でも出来る、慣れれば目を瞑っていても出来るのだが人手が足りない。
他のセクションに応援を求めたくても、他のセクションも人手不足、助けたくても助けられない。

すると、監視カメラで見ている工場長が、「何をやっているんだ!」と激怒。
容器詰めは早い人もいれば遅い人もいる。

しかし、早い人でも休み無く長時間働かされるとミスをする。

すると、事務室で見ていた工場長が現場に降りて来て、私の頭をパシンと叩く。

1日に何度も、年がら年中叩かれると叩かれるのは慣れた、昔は女性がいるところで叩かれるのは恥ずかしかったが、毎回叩かれると恥ずかしいと思えなくなった。

4:優しい外国人スタッフさんと疲弊していく体

工場長が叩くのは日本人スタッフだけ、外国人スタッフさんは仲間と群れているため決して暴力は振るわない。
片言の日本語で外国人スタッフさんが「大丈夫?」と気を遣ってくれる。
気を遣われるのは有り難いが、気を遣われたことでストレスを心で受け止めるようになってしまった。

慢性的な人手不足だと工場で泊まることもあるのだが、寝られない。
寝ようとしても、惣菜の匂いが気になって寝られない。
タバコを吸って匂いを誤魔化しても、惣菜の匂いは体に付いており気になる、体を洗っても惣菜の匂いは落ちない、何度洗っても匂いが落ちない、皮膚を傷付けて洗っても落ちない。

匂いが落ちないのは、脳と心に染み付いてしまったから。
病院で診てもらうと入院を勧められたが、私が行かないと日本語が通じない外国人スタッフさんが困る。
無理して仕事を続けていると何度も吐き気を催した、衛生的な職場で嘔吐するのは許されないため、トイレで吐こうとするのだが吐き気を催すだけで吐けない。

5:限界が来て退職へ

吐き気があると食欲がなく、体重は1ヶ月で7キロ落ちた。
調理場は湿気や熱で体に堪える、
しかし、私の代わりはいない、我慢して続けていると私はベッドで寝ており、倒れて運ばれるまでの記憶が全くない。
3ヶ月の入院を勧められたが、1ヶ月で退院させてもらった。
外国人スタッフさんが気になり食品工場を見に行くと、知らない者ばかり。

働いているのは日本人なのだが派遣労働者、私のことを気遣ってくれた優しい外国人スタッフさんらは、私がいないことで工場長から直接叱れ、それに耐えられず工場を辞めてしまい、私も辞めた。

6:この記事をご覧になった方へ

私が辞めてしまったら、日本語が話せない外国人スタッフさんは困るだろう、その思いがあったため中々工場を辞めることが出来なかった。

退院して工場に戻ると、外国人スタッフさんは皆辞めていた、何も告げず突然辞めたらしい。

中には私の連絡先を知っている外国人スタッフさんもいたのだが、辞める時も辞めた後も何も連絡はない。

連絡がないことに寂しさを感じたのだが仕方がない、
恩義を感じる育て方を私はしてこなかったのだから。
辞めた外国人スタッフさんが、現在、何をしているのか何処にいるのか知らない。

このことは、現在も食品工場で残って働いている者も同じだろう、彼らは私が何をしているのか何処にいるのか知らない。

私がいないと困ると思うのは、だだの自惚れ、私がいなくても食品工場は365日24時間稼働しており、スーパーの店頭には商品が並んでいる。

人手不足なのは食品工場だけでない、介護職も人手が足りないと聞く。

しかし、その介護職も、人手が足りなくても、なんとかなっている。

自分がいなくても、なんとかなるんだよ!

私が辞めてから、問題の工場長は定年退職した、代わりに工場長に就いたのは私の元同僚。

その元同僚は仲間思いの良い奴、私が入院した時も見舞いに来てくれた。

見舞いには来てくれたが、スグに帰った、なぜなら、工場は人手不足だから。

新しく工場長に就くと元同僚は人格が変わってしまったらしく、前工場長と同じ様なことをしているらしい。

人は立場によって変わる者、定年退職された工場長は関連の工場に再就職し、そこで現場を任され苦労している。

病院で診てもらった時に言われたのが、「どうして早く来なかったの?」

早い段階で診てもらっていれば治ったかもしれないが、治療が遅れた私は定期的に今も通院している。

体の疲労は休むことで復活したが、心の疲労は休んでも癒えない。

どうして、癒えないのだろう?

体の披露は湿布を貼ったり温泉に入ったりして癒せるのだが、心は専門家でさえ体の何処にあるのか分かっていないため治療が困難。

吐き気や下痢など精神系の疾患が少しでも現れたら早期に医療機関に掛かる、医療機関に掛かれない環境なら、その職場は働くには相応しくないところ。

直せない体になる前に、退職をすべきである。
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