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今日の退職の瞬間は、ニュージーランド(NZ)在住 日本食レストラン シェフマネージャー KKim さんの退職の瞬間です。
退職時の状況
年齢:30歳 性別:男性 退職時の肩書:シェフマネージャー 退職時の年収:5万ニュージーランドドル(約400万円) 退職時の現場:日本食レストラン
目次
1:やりがいのある職場に未経験の上司
2: 業務が理解できない上司に退職を決意
3:8年間をたった一言で。でも後悔はない。
4:この記事にたどり着いた方へ
目次
Contents
1:利益の減少するNZの飲食店事情
2020年1月。突然店のオーナーの一人に閉店作業後に呼び出されました。 話の内容は、店の利益が思ったより上がらないから ・人件費を大幅にカットしてくれ、 ・一人一人の働き方を変えて欲しい、 ・シェフマネージャーである自分の仕事のやり方を変えてくれ、 というものでした。 この時、ニュージーランドは毎年物価と人件費が上がり続けていた為、売り上げが上がっても利益はどんどん薄くなっていました。
2: 無茶振りに対する失望感で決意
ただマネージャー業務の範囲としては店の売り上げ管理と仕入れによる支出管理でした。 (要は、粗利益のみで、人件費を差し引いて算出される純利益までは、業務対応外だった) スタッフの1人1人の正確な人件費を知っている訳ではありませんでした。 そのため、私がもし、人件費を差し引くという判断をする場合、単純にスタッフのシフトを減らすぐらいしかできません。 人件費を削るとなるとスタッフのシフトも削らないといけなくなる為、新しい職場を探して辞める事は目に見えてました。 過去にも、同様のことを実施して、何十人もそれで辞めたので。 私は、ふと考えました。 これは、、、イチ従業員ができることではなく、経営層レベルで考え決定できることではないのだろうか。 スタッフの人件費まで含んだ純利益レベルの対応を、イチ従業員に無茶振りしてしまう、その判断に失望感が広がりました。
3:広がった失望と不満のフラッシュバック
この話し合いで、私自身が辞めるのは決めました。 これ、以前の出来事ですが、 元々脳震盪での検査を日本でするはずだったのに一時帰国も認められない。 また、体調不良があっても仕事をしないといけない。 他のスタッフの終わらない仕事を全てやらないといけない。 これまでの不満をためて、さらなる無茶振りに我慢の限界に達した瞬間でした。 これ以上、ここにいてもストレスで自分がおかしくなる。
4:NZでやるべきことをやり終えて帰国決意
大事なことを1つ書き忘れていました。 私がニュージーランドにいる理由、それはサッカー選手としてプロリーグに出場していたことでした。 ただ、脳震盪の件もあり、現役として続行が厳しい状況でした。 戻って、職場のレストランからの帰り道。 偶然ですが、日本の旧友から連絡が来ました。 サッカーチームの監督を探してい流、私にやってもらえないかと。 詳細を詰めるのは日本に帰国してからにはなるけど、やるつもりがあるなら帰って来て欲しい。 この連絡があってすぐに航空券を調べました。 もうストレス抱えて仕事しなくてもいい。この年脳震盪でサッカーができないからもうニュージーランドにいる必要はない (結果的にコロナの影響でこの年のサッカーリーグ戦は中止)。
5:退職の申し出・あっけない店舗の結末
すぐにそういう結論に至り、次の日に退職を伝えました。 当然オーナーは驚いていましたし、怒られもしました。 でも、そういう事にも一切心はゆるぎませんでした。 確かに店や残るスタッフには迷惑がかかるかもしれません。 ただ自分は、かける迷惑以上のバリューを店にも提供しまし。 突然シェフマネージャーがいなくなる状況を入って2週間で引き継いで店を助けたのは自分です。 その後その時にいるスタッフに説明し、半分近くのスタッフが環境を変えるために同じタイミングで辞めることになりましたが無事引き継ぎも終わり1ヶ月後に退社して帰国しました。 そして帰国1週間後にロックダウンになり数ヶ月間店を閉めることになったそうです。 当然収入はなくなり、サッカーが出来ない状況になっていたからどちらにしても帰国していたかもしれません。
6:この記事にたどり着いた方へ
これをご覧になった方は、ラッキーが重なっただけだ、と思われるかもしれません。 帰国後、私になりハッピーエンドで帰国できた理由を考えると、 自分が行動を起こしてすぐに辞めて次に移る事が出来たというのが大きいと思います。 辞めようとする経緯は人それぞれ違いますが、何言われようが関係ありません。自分が動こうと思ったタイミングで動くのが一番良いです。 自分がいなくなったら仕事が回らないとか考えなくて大丈夫です。そこを考えるのは上の人間のする事なので。 今仕事を辞めようと悩んでいる方がこの記事を見て下さっていると思います。 辞めよう・退職しようと思ったらすぐに辞めてください。 そして次に向かってそのまま動き出してください。 ただ、それだけができるか、状況を変えることができるのは、その1点に尽きるかと思います。